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マレーシアの車事情-その3

日本人でもプロトンに乗っている人が結構いますが、自分の車を卑下して「ボロトン」と呼んでいます。路上で故障して止まっている車の大半がこのプロトンです。「ボロトン」と呼ばれる所以でもあります。日本では路上で故障している車などほとんど見かけなくなりました。政治家や国土交通省のお役人は車検制度のおかげだと言うかもしれませんが、だまされてはいけません。マレーシアでは車の走行距離も日本より長いでしょうし、平均スピードだって遙かに速いはずです。スピード違反の取り締まりなどほとんどありませんから、こちらの人たちはよく飛ばします。また、日本では走行距離が10万キロを超えたり、5年目の車検の前に車を買い換える人が多いようです。しかしマレーシアでは、走行距離が30万キロを超えるのは普通で、平均スピードだって高速道路を走る機会が多いので速いはずです。歓談の差はありませんが、雨の中を走る機会も多く日本より使用条件は厳しいと思います。にもかかわらず、日本車が路上で故障して止まっている光景は見たことがありません。日本車は車検制度のないマレーシアで走っても、全くといっていいほど問題はありません。日本の車検制度は「安全」を錦の御旗に、車の整備会社に意図的に仕事を与え、税金を確実に徴収しようというお役人の企みに違いないと、最近思うようになりました。マレーシアでは購入するときに高い物品税を払ってしまえば、後は毎年道路使用税を払うだけですから、維持費はほとんどかかりません。車の保険は義務づけられていますが、民間の保険会社と契約します。その時に保険証書と一緒に渡される書類をもって郵便局で道路使用税を納税すれば、車のフロントガラスに貼る証書をくれます。この証書を自分で貼れば1年間有効というわけです。免許証の更新も郵便局で所定の料金を払えばステッカーをくれ、これを免許証の裏に貼れば終了です。日本では車検の時は車が使えませんし、わざわざ休暇をとって免許証の更新に遠くまで出かける必要があるなど、如何に馬鹿げているお役所仕事ということがよく分かります。行政改革が進まないのも、お役人が自分たちのために仕事を作っているといっても過言ではないでしょう。発展途上国は何もかも日本より遅れていると思っている日本人の方が多いかもしれませんが、マレーシアの方が遙かに行政の無駄が少ないと思います。

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