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キャリア形成

お金との付き合い方

浪費について

今まで一人暮らしで、生活費のやりくりには慣れているという人も、仕送りやバイトでの収入よりも給料収入の方が多いという方がほとんどだと思います。収入が増えても、その分浪費が増えてしまえば、いつまで経ってもお金に余裕は生まれません。必要最小限のもので暮らす、ミニマリスト的な考え方をすれば、物欲もなくなってお金は余るし、頭の中も部屋もスッキリ片付いて仕事もはかどります。

投資について

お金に余裕ができたら、余計なものを買うのではなく、iDeCoやつみたてNISAなどの投資へ回しましょう。数十年続ければ、複利の力でそれなりの資産を築けるはずです。あくまでも余剰資金(今後30年間なくても困らないお金)を投資に回すこと。短期間の損得に感情を揺さぶられてはいけません。株はコワイと思っている人も多いかもしれませんが、以下のことを守って15年以上じっくり時間をかければ、何もビビることはないと多くのデータが証明しています。

  • 生活防衛資金として、半年分の生活費を貯めましょう。1ヶ月の生活に必要なお金が少なければ少ないほど、生活防衛資金も少なくてすみます。生活防衛資金とは、予期せず仕事ができなくなり収入がなくなったときのための資金です。例えば、月20万円で生活できるなら、120万円貯めておけば、万が一病気で働けなくなってもなんとかなります。
  • ネット証券で投資用の口座を開きましょう。楽天証券かSBI証券がオススメです。間違っても銀行に相談に行ってはいけません。手数料が高すぎて、せっかくの利益を吸い取られてしまいます。
  • 毎月無理のない範囲で一定額を積み立てる設定にしてください。掛け金の限度額はつみたてNISAなら33,333円/月(年間40万円まで)ですが、2024年以降は新NISAとなり、30万円/月(年間360万円)となります。現行NISAと新NISAは併用も可能です。ただし、現行つみたてNISAの非課税保有期間は20年間、新NISAの非課税保有限度額は1,800万円とそれぞれ天井があります。iDeCoは自営業か会社員かなど個人の状況によって控除枠が異なります。原則60歳まで引き出すことはできませんので注意して下さい。この辺の仕組みはややこしいので、しっかり勉強して納得してから始めて下さい。
  • 個別銘柄を選ぶのではなく、インデックス投資をして下さい。インデックスだからと言ってノーリスクではありませんが、時間を味方につけることでリスクを回避できます。参考になる本を載せてありますので、しっかり勉強してから始めましょう。投資はあくまでも自己責任です。一攫千金を狙うと痛い目に遭う、うまい話には裏がある事を肝に銘じてください。くれぐれも誰かを信用してお金を預けたりしないように!
  • 基本的にはリタイアするまで、投資したお金には手をつけないで下さい。リタイア後に年金だけで生活するのは既に困難な時代になっています。皆さんの老後はさらに厳しくなっているでしょう。終身雇用が当たり前だった時代も終わり、退職金もあてにできません。自分の身は自分で守るしかないのです。リタイア後は年間4%ずつ取り崩し、寿命が尽きるまでに使い切って下さい。楽しい老後がおくれるように、若いうちから健康に気を遣うことも忘れずに!
  • イメージをつかむために投資シミュレーターを使ってみましょう。月々定額で積み立てたとして、30年後いくらになっているのか分かります。あるいは、目標金額と期間を設定して、毎月の積立額をいくらにすればいいのか計算することもできます。

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20代のうちに出会いたかった本です。両学長のYouTubeも勉強になります。

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中田敦彦のYouTube大学でも紹介され、わかりやすく解説されています。

やりたいことは我慢しない

投資は、好きな時に好きな仕事をするとか、仕事をしなくても生活に困らないという自由を手に入れる為のものであって、決して人生の目標ではありません。投資のためのお金を捻出するために、やりたいことを我慢しないでください。子供ができたらできない事もあるでしょう。子育てが終わるときに、足腰含めて健康である保証はありません。やりたいことは「いつやるか」「予算」など、具体的な計画を立てないと、一生実現できません。「物」ではなく「体験」にお金を使うのは意義があることだと思います。

社会人としてスタートを切る今こそ、老後までの計画を立ててみましょう。計画通りにいかない時は、その都度軌道修正すればいいんです。

医療保険について

「何かあると心配だから」と保険に入る人が多いですが、医療保険はおすすめしません。どう考えても割に合わないからです。せっかく保険に入っていても、要件を満たさなくて保険が下りないということも考えられます。月々数千円の保険料を払うくらいだったら、年に1度の人間ドックを受けた方がよっぽどマシです。日本には高額療養費制度があり、収入に応じて月に支払う上限額が設定されています。差額ベッド代(個室使用料)などは含まれませんが、負担が重くなりすぎないように配慮されています。また、何らかの社会保険に加入していれば(国民健康保険以外なら)傷病手当金も支給されます。

その他の保険

そういうわけで、「何かあると心配だから」には生活防衛資金(半年分の生活費)があれば大丈夫なのですが、扶養家族がいて、自分が死んでしまうと家族が困るという場合は、掛け捨ての死亡保険のみ加入してもいいでしょう。扶養義務がなくなったら(子供が巣立ったら)もう保険は必要ありません。死亡保険を自分で使うことは不可能ですからね。大人になったら自分の身は自分で守れるように、小さいうちからしっかり教育してあげて下さい。

田舎に住んでいてどうしても車がないと困るという場合は、対人・対物無制限の自動車保険に加入しましょう。都会に住むのなら、車は必要ないと思います。駐車場代も高いし田舎とは比べものにならないくらい維持費がかかります。

時間との付き合い方

時間の作り方

1日の時間は、国や人種や貧富の差に関わらず、平等に24時間です。家事代行やフードデリバリーで、時間を買うという考え方もあるでしょうが、お金をもらって時間が増える簡単な方法は、テレビを捨てる(売る)という方法です。NHKの受信料を払わなくていいし、役に立たないCMを見せられて、時間を奪われることがありません。いきなりTVを捨てることに抵抗がある場合は、地上波の受信カードを抜いて、Apple TVあるいはfire TVにしてみてください。そして、SpotifyかYouTubeで集中できる音楽をながしてください。驚くほど自由な時間が増えますよ!フードデリバリー1回分位の価格で広告なしにできますしね。

時間の使い方

せっかく作った時間は大切に使ってください。ダラダラ過ごしていたのでは意味がありません。まず、自分のキャリア形成に何が必要かよく考えてください。資格取得なのか、プレゼン力をあげることなのか、文章力をつけることなのか、業種や職種によって求められるスキルは違うでしょう。または、将来の転職に備えて、全く異なる分野のスキルを身につけるのもいいでしょう。英語が使えると、仕事のみならず、私生活でも視野がグッと広がりますよ。グローバル化が加速度的に進むこれからは、必須といってもいいでしょう。自分が欲しい武器を手に入れるために、どの様な方法があるのかは、ネットで簡単に調べることができますよね。このリサーチ能力も立派な武器なのですが、30代以下の人なら社会人になる前に自然に身についていることでしょう。時間は必ず自己投資に使って下さい。健康維持のために運動するのもいいでしょう。

同僚と飲みに行くのは楽しいかもしれませんが、グチの発表会になるようなら、何の生産性もありません。年に1-2回は半分仕事のような飲み会もあるかもしれませんが、1次会だけ参加すれば十分です。ただし、その飲み会で心から尊敬できる人、今後の人生の為になるような人に出会えたら、しっかり人脈を広げて下さい。それから、自分の歓送迎会は、感謝の気持ちを最大限に態度と言葉に出して参加しましょう。楽しいからと言って飲み過ぎて醜態をさらしたり、翌日に引きずるようなことのないように気をつけて下さい。

上司や先輩との付き合い方

尊敬できる上司や先輩に出会えるかどうかは、ある意味「時の運」です。まともな指導者は、日々「部下の教育」や「チームビルディング」について勉強しているものですが、過去の栄光に浸ったまま化石となっていることに気づいていない上司もいるかもしれません。「俺の若い頃は〜」が口癖となっている上司は要注意です。できるだけ距離をとりましょう。きっとその人から学ぶことは何もないはずです。過去ではなく、未来を見ている人を師匠に選びましょう。

最近はだいぶん少なくなったとは思いますが、もしもパワハラやセクハラで悩んだら、同僚にグチっても解決しません。迷わず社内のコンプライアンス委員会に訴えてください。コンプライアンス委員会がない、或いは機能していない場合は転職も選択肢です。時間を有効活用して自分の市場価値を高めておくと、転職のハードルはグッと下がります。我慢してメンタルをやられないよう常に逃げ道を準備しておくのです。私が若い頃に心の中で唱えていた魔法の言葉は「今に見てろ!あんたなんかすぐに越えてやる!」でした。自分に自信がない人ほど、部下に強い態度に出たり、くだらない事にこだわったりするものです。そんな人は相手にしてはいけません。時間の無駄なので。

自分の市場価値を高めること、メンタルを鍛えること、自己肯定感を強く持つことが、女性が仕事で生き抜くための武器になります。それともうひとつ、笑顔と周囲に気を配ることも忘れずに!

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