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この世に生まれてきた意味

若いときにはいろいろと小難しいことを考えたりするものですよね。
高校2年生の授業中にぼーっと外を眺めながら、「自分はなんでこの世に生まれてきたんだろう。自分の命の価値は?存在意義は?・・・」なんて考えていました。国語の時間、自分の生への懺悔の念がどうとかっていう萩原朔太郎の詩の授業でした。自分の生に懺悔の念は抱きたくないな~、今のところこの地球に生まれてきてなんの役にもたってないな~、このまま行くと懺悔の念を抱きながら死んでいきそうだな~、ウダウダウダウダ・・・。

あれから40年以上の時が経ち、最近思うことは、生まれてきた意味なんて自分で決められることではないということ。生きていく中で、誰かの人生と交差するときに「出会えて良かった」と思ったり思われたりして、なんとなく意味ある命になるんじゃないかな~。そう考えた方が、「自分にできる事をやればいい」って気が楽になりませんかね。

人それぞれ個性があったり、得意・不得意があったりするけれど、一人ひとりがパズルのピースのようにお互いを補い合ってこの世界を作っているとすると、不得意なことも神様の計算によるものかもしれませんね。無理して不得意なことを頑張る必要はないのかも。でも、得意なことはちょっと気をつけなければいけません。気を抜くと誰かにマウントを取って傷つけてしまったり、求められてもいないのに親切の押し売りをしてしまうリスクがあります。

“Here I am, Lord”という聖歌が大好きです。「そういうことだよね」と納得できます。要約すると、助けが必要な人のもとへ、神様が適切な人を指名して送り込みます。もし自分が指名されたら喜んで助けに行きます。どうかお導き下さい。というような意味(あくまでも私の解釈ですが)です。原文(の一部)を載せておきますね。YouTube Musicなどで聴けますので是非。
思い起こせば、いつも困ったときには誰かが助けてくれました。きっと神様が適切な人材をみつけて送り込んでくれたのでしょうね。私も指名されたら誰かを助けにいけるよう、心の耳を澄まして待機します。

I, the Lord of sea and sky  私は海と空の造り主
I have heard my people cry  私の民が泣いている声が聞こえた
All who dwell in dark and sin  暗闇や罪に溺れるすべての者たちを
My hand will save  私がこの手で救う

I, who made the stars of night  私は夜の星の造り主
I will make their darkness bright  私は暗闇を明るく照らす
Who will bear my light to them?  誰が私の光を彼らに届けてくれるだろうか?
Whom shall I send?  誰を送ればいいか?

Here I am, Lord. Is it I, Lord?  主よ私はここにいます。お呼びでしょうか?
I have heard you calling in the night  夜にあなたが私を呼ぶ声を聞きました
I will go, Lord, if you lead me  お導き下さるなら私は行きます
I will hold your people in my heart  私はあなたの民を心にとめます

私の姪が看護大学の学生だったある日、隣の部屋からうめき声が聞こえたそうです。あまりに苦しそうだったので、思わずピンポンして大丈夫ですか?と声をかけるとなんと、分娩の真っ最中!もう赤ちゃんの頭が見えています!!病院に運ぶには間に合わないと判断した姪は、「私は看護学生です。私が赤ちゃんを取り上げます!」と言って、勇敢にも分娩に立ち会ったそうです。そして、難関と言われた東京の大学病院の面接でこのエピソードを話し、無事に合格して採用されました。きっと神様に呼ばれたんでしょうね。偶然にしてはできすぎた話ですよね。

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